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家庭の医学書 自分の医療データーの管理を

病医院に治療を受けに来られる患者さんは、他の科、例えば内科や眼科などでも
治療を受けている場合が少なくありません。
たまたま検査が必要になって採血しようとしますと、

「先生、この間**病院で血の検査をしたんですが…」

と言うので、「では、その検査結果を教えてください。」
というと、

「ああ、それは覚えておりません。」

との返事が返って来ます。特に急を要しない場合は
「この次までにそのデーターを**病院から聞いておいてください」と言って少し待つことにします。

しかし、急を要する場合は検査項目が重複しても急いで採血することになります。もしこの時その患者さんが**病院の検査データーをメモして持っていれば、そのデーターをすぐ知ることによって、迅速な診断・治療が可能になりますし、他のデーターが必要な場合でも重複することなしに血液検査を追加オーダーすることが出来ます。

薬についても同じです。すぐにでも必要な薬を処方しようとしても、

「先生、**内科から薬をもらって飲んでいます。」

と言われ、「ではその薬の名前は分かりますか?」
と聞きましても、

「分かりません。」

と返事が返ってきます。従って、

「では、次に来るときにその薬を持参してください。」
ということで、その日は投薬しないことになります。それは薬が重複したり、その作用が拮抗したり、逆に増強したりすることがあり危険だからです。 ぜひ、病医院でおこなった検査データーや服薬している薬の名前はメモして所持し、いつでも提示出来るようにしてください。内容を自分が理解していることも大切です。

将来、出来るだけ早い時期に、ICカードや地域医療情報ネットワークによって各医療機関がリアルタイムにこうした医療情報を取り出せるように整備されることが望まれます。

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