宮城県感染症発生動向調査情報(第 30 週)

宮城県【 平成17 年 8 月 3 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2005.7.25 〜 7.31 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

−全数報告疾病− 1類・2類感染症:報告なし
3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症
        仙南管内 男性1名 女性2名
4類感染症:レジオネラ症 塩釜管内 男性1名
             仙台管内 男性1名
      急性脳炎   仙台管内 男性1名
5類感染症:破傷風    仙台管内 女性1名

−宮城県感染症対策委員会情報解析部会−
[ヘルパンギーナ]警報継続中の塩釜、大崎、栗原、登米、石巻、仙台管内に加え、仙南、気仙沼管内でも増加した。十分な注意が必要。
[手足口病]気仙沼管内で警報継続中である。今後の動向に注意。
[咽頭結膜熱]大崎、栗原管内で警報継続中である。大崎管内では減少傾向にあるが、今しばらく注意が必要。
[流行性耳下腺炎]石巻管内で警報継続中である。動向に注意。

【病原体検出情報】
 仙台市内の小児の検体から依然としてパラインフルエンザウイルス、アデノウイルスの分離が多い。(仙台医療センターウイルスセンター)

  ** [手足口病]について **
 手足口病は、口腔粘膜や四肢末端に現われる水疱性の発疹を主症状とした、幼児を中心に流行する急性ウイルス性感染症である。原因はエンテロウイルスのコクサッキ−A16(CA 16)やエンテロウイルス71である。感染経路は、飛沫感染や経口感染。潜伏期間は3〜7日。国内における手足口病流行のピークは夏季であるが、秋から冬にも発生が見られる。今季の宮城県における発生は昨年より大きく、第21から23週採取の検体よりCA16を検出している。予防としては患者に近づかない、手洗いの励行などであるが、患者糞便には長期間ウイルスが排泄されるので、患者あるいは回復者も、排便後の手洗いを徹底する必要がある。

咽頭結膜熱

 

2

18

2

 

 

 

27

49

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

16

3

3

4

4

 

18

48

感染性胃腸炎

10

24

5

6

11

17

7

92

172

水痘

3

4

15

1

3

14

5

27

72

手足口病

9

8

5

2

3

7

84

39

157

伝染性紅斑

 

7

3

 

 

1

1

21

33

突発性発疹

4

7

7

1

2

6

1

26

54

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

12

63

24

23

9

43

15

145

334

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性耳下腺炎

3

5

8

 

4

71

3

14

108

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

2

 

 

2

 

RSウイルス感染症

 

 

 

 

 

 

 

3

3

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

1

21

 

 

2

2

 

9

35

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

2

 

 

 

 

 

8

10

 

[ウイルス分離状況] 7.19(第30週) 〜 7.29(第31週) 独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター 臨床研究部 ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

4

 

 

 

4

1

 

 

2