宮城県感染症発生動向調査情報(第 28 週)

宮城県【 平成17 年 7 月 20 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2005.7.11 〜 7.17 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

−全数報告疾病− 1類・2類・4類感染症:報告なし
3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症
           仙南管内 女児1名
           仙台管内 男児1名 女児1名
5類感染症:後天性免疫不全症候群
           仙台管内 男性1名

−宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[ヘルパンギーナ]警報継続中の大崎、登米、石巻、仙台管内に加え、塩釜、栗原管内でも警報値を超えた。十分な注意が必要。
[咽頭結膜熱]警報継続中の大崎管内に加え、栗原、仙台管内でも警報値を超えた。十分な注意が必要。
[手足口病]警報継続中の気仙沼管内に加え、塩釜、栗原、石巻管内でも増加した。今後の動向に注意。
[流行性耳下腺炎]警報継続中の石巻管内に加え、大崎管内でも増加した。今後の動向に注意。


【病原体検出情報】 〜宮城県保健環境センター〜
・流行性耳下腺炎患者より
  石巻管内 23週採取分 ムンプスウイルス 1件

 仙台市内の夏かぜ様患児よりパラインフルエンザウイルス、アデノウイルスが多く検出されている。(仙台医療センター)


 ** 「腸管出血性大腸菌感染症」について **
 腸管出血性大腸菌感染症は、ベロ毒素を産生する大腸菌によっておこる。感染者から検出される血清型は、O157 が最も多く、O26 とO111 がそれに次ぐ。本疾患は、腸管出血性大腸菌で汚染された食品の摂取による他、ヒト→ヒト感染もある。昨年仙台市を除く宮城県では156名が感染し、前年の約6倍に達した。
 本疾患は夏季を中心に発生するため、食品の十分な加熱や手洗いの徹底等の注意が必要である。

咽頭結膜熱

 

 

46

3

 

 

 

46

95

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

25

1

3

3

6

 

21

59

感染性胃腸炎

23

42

1

5

17

15

11

112

226

水痘

9

8

11

1

3

11

3

36

82

手足口病

15

20

5

4

4

17

159

41

265

伝染性紅斑

 

7

3

 

 

5

 

27

42

突発性発疹

2

9

3

2

3

8

1

32

60

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

21

64

28

33

23

92

10

285

556

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

流行性耳下腺炎

 

9

12

 

2

51

 

13

87

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

3

1

 

 

1

 

 

5

 

RSウイルス感染症

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

1

29

 

 

 

 

 

9

39

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

1

 

 

 

 

 

 

 

1

 

不明の発疹性疾患

2

 

 

 

 

 

 

7

9

 

[ウイルス分離状況] 7.4(第28週) 〜 7.15(第29週) 独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター 臨床研究部 ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

8

 

 

 

5

 

 

1