宮城県感染症発生動向調査情報(第 17 週)

宮城県【 平成17 年 5 月 6 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2005.4.25 〜 5.1 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

10

60

16

10

10

26

12

85

229

−全数報告疾病−
1類・2類・3類・5類感染症:報告なし
4類感染症:クロイツフェルト・ヤコブ病
            塩釜管内 女性1名


−宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]
 栗原管内では警報値以下になったが、登米管内で報告数が増加した。今後の動向に注意。

[流行性耳下腺炎]
 石巻管内で注意報が継続中である。今後の動向に注意。

[ヘルパンギーナ]
 過去数年の動向では、第20〜30週に流行がみられる。今後の動向に注意。



【病原体検出情報】 〜宮城県保健環境センター〜
・インフルエンザ患者より
  気仙沼管内 15週採取分 AH3(A香港)型1件


   ※※ [流行性耳下腺炎]について ※※
 流行性耳下腺炎(ムンプス、おたふくかぜ)は、ムンプスウィルスによる急性・全身性感染症である。潜伏期は、おおよそ2〜3週間で、感染力は比較的弱く、不顕性感染もみられる。好発年齢は3〜6歳で1歳未満の発生は少ない。年間を通して発生するが、ピークは晩冬から早春にかけてである。なお、県内では2002年夏期に大流行したこともある。予防はワクチン接種が最も効果的とされている。ウイルスが唾液中に排泄されるので、患者も周囲の人もよく手を洗うことが重要である。

咽頭結膜熱

 

5

 

1

 

 

 

7

13

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1

13

1

5

8

9

 

36

73

感染性胃腸炎

23

49

6

4

15

18

17

173

305

水痘

8

14

8

 

9

2

4

25

70

手足口病

 

 

 

 

 

1

7

7

15

 

伝染性紅斑

 

8

 

 

 

 

1

14

23

 

突発性発疹

2

5

3

2

1

3

4

24

44

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

1

 

 

2

 

 

6

9

 

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性耳下腺炎

1

9

 

1

1

15

1

7

35

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

流行性角結膜炎

 

1

 

 

 

 

 

 

1

 

RSウイルス感染症

 

 

 

 

 

 

1

1

2

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

 

3

 

1

 

2

 

2

8

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

[ウイルス分離状況] 4.18(第17週) 〜 4.28(第18週) 独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター 臨床研究部 ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

12

 

 

 

 

2

 

 

 

 

インフルエンザは、ほぼ終息しましたが、5月に入ってもまだA型インフルエンザが散見されます(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)