宮城県感染症発生動向調査情報(第 10 週)

宮城県【 平成17 年 3 月 16 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2005.3.7 〜 3.13 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

351

807

435

336

433

432

338

2185

5317

−全数報告疾病−1類・4類感染症:報告なし
2類感染症:細菌性赤痢   石巻管内 女性1名
3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症
         大崎管内 男性2名 男児11名
              女性6名 女児12名
5類感染症:アメーバ赤痢  仙台管内 男性1名

−宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[腸管出血性大腸菌感染症]流行期ではないが、大崎管内で保育園児を中心とした集団感染(31名、O26,VT1)が報告された。今後の動向に注意。
[インフルエンザ]今シーズンで最も多かった先週と同程度の報告数であり、全管内で警報値を越えている。第7週から3週連続して、すべての都道府県においても警報レベルに達している。十分な注意が必要。
[感染性胃腸炎]6週連続して減少しているが、いまだ登米・気仙沼管内では警報レベルを越えている。引き続き注意が必要。
[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]石巻管内では7週連続して警報レベルを越えている。注意が必要。
[水痘]気仙沼管内では先週に引き続き注意報レベルを越えている。今後の動向に注意。

【病原体検出情報】〜宮城県保健環境センター〜
・インフルエンザ患者より
 気仙沼管内 8週採取分 B型3件
 登米管内 8週採取分 B型1件
 栗原管内 8週採取分 AH1(Aソ連)型、B型各1件
 大崎管内 9週採取分 AH1(Aソ連)型1件、B型3件
 塩釜管内 6〜7週採取分 AH3(A香港)型3件
      9週採取分 AH1(Aソ連)型、
             AH3(A香港)型、B型各1件
 塩釜(岩沼)管内 9週採取分 AH3(A香港)型2件
                   B型4件
・感染性胃腸炎患者より
  塩釜管内 9週採取分 ノロウイルス1件

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

1

 

 

1

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

23

5

4

2

13

2

77

126

感染性胃腸炎

32

82

24

23

45

49

47

202

504

水痘

5

20

11

1

11

4

12

41

105

手足口病

 

3

 

 

 

4

7

2

16

伝染性紅斑

1

2

2

 

1

4

 

8

18

 

突発性発疹

2

7

2

 

1

5

1

14

32

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性耳下腺炎

3

11

 

 

4

6

 

2

26

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

流行性角結膜炎

 

1

 

 

 

1

 

 

2

 

RSウイルス感染症

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

1

4

 

 

 

1

 

1

7

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

[ウイルス分離状況] 2.28(第10週) 〜 3.11(第11週) 独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター 臨床研究部 ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

78

1

 

 

 

 

 

 

 

 

インフルエンザはA型、B型の混合流行が続いていますが、次第にB型が主流になってきています。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)