宮城県感染症発生動向調査情報(第 51 週)

宮城県【 平成16 年 12 月 22 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2004.12.13 〜 12.19 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

3

 

 

 

311

 

74

388

−全数報告疾病− 1類・2類・5類感染症:報告なし
3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症 登米管内 男児1名
4類感染症:E型肝炎 仙台管内 男性1名

−宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[インフルエンザ]石巻管内ではさらに増加し、注意報から警報に切り替えられた。また、仙台管内でも急増。注意が必要。
[感染性胃腸炎]県北地方を中心に県内全体で報告数が増加傾向。流行期に入り、注意が必要。
[水痘]先週に引き続き気仙沼管内で警報が、石巻及び塩釜管内で注意報がそれぞれ出ている。注意が必要。
【病原体検出情報】〜宮城県保健環境センター〜
 胃腸炎患者(岩沼支所、50週分)より、ノロウイルスG2型、1件。
 手足口病患者(塩釜管内 46週分)よりコクサッキーA群ウイルス16型、2件。
【インフルエンザ】 第50週は全国レベル定点当り報告数0.242で、全国レベルでは依然として散発にとどまっている。地域によっては少しづつ報告数は増加しつつあり、二つの地域(宮城県及び岐阜県)で報告数が注意レベルを超え、これらの地域での効果的なサーベランス体制がうかがえる。【国立感染症研究所 感染症情報センター情報 インフルエンザ流行レベルマップより引用】
<<STD 発生動向調査情報(月報)11月>>
 宮城県【平成16年12月20日】発行
 情報収集:宮城県保健環境センター
                   (男性) (女性)
性器クラミジア感染症         31  36
性器ヘルペスウイルス感染症       6  12
尖圭コンジローマ           13  11
淋菌感染症              30   3
≪その他≫              (男性) (女性)
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症  22  13
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症     11   9
薬剤耐性緑膿菌感染症          3   0

咽頭結膜熱

 

1

 

 

3

 

 

9

13

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

25

5

 

2

8

1

91

132

感染性胃腸炎

19

75

15

27

42

50

31

380

639

水痘

7

42

15

2

11

25

30

115

247

手足口病

 

14

4

5

2

10

2

29

66

伝染性紅斑

1

4

5

1

 

 

 

16

27

突発性発疹

2

9

6

 

1

5

6

30

59

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

1

 

1

 

 

 

 

1

3

 

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性耳下腺炎

3

4

 

 

1

5

 

4

17

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

2

 

 

 

 

 

 

2

 

RSウイルス感染症

 

1

 

2

 

 

 

4

7

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

1

4

2

2

 

 

 

13

22

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

3

 

 

 

 

 

1

4

 

不明の発疹性疾患

 

1

 

 

 

 

 

2

3

 

[ウイルス分離状況] 12.6(第50週) 〜 12.17(第51週) 独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター 臨床研究部 ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

2

 

8

 

 

4

1

 

 

 

仙台市内でA香港型(泉区〜青葉区)、Aソ連型(宮城野区〜若林区)のインフルエンザが検出されていますが、いずれも小流行です。
(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)