宮城県感染症発生動向調査情報(第 49 週)

宮城県【 平成16 年 12 月 8 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2004.11.29 〜 12.5 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

55

3

2

60

−全数報告疾病−
1類・2類・5類感染症:報告なし
3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症
           仙台管内 女性1名 女児1名
4類感染症:デング熱 塩釜管内 女性1名



−宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[インフルエンザ]
 先週に引き続き石巻管内からの報告数が多い。同管内から採取した検体よりインフルエンザウイルスAH1型を検出した。今後の動向に注意。

[感染性胃腸炎]
 塩釜・仙台管内で急増した。流行期を迎え、今後の動向に注意。

[水痘]
 気仙沼管内で警報が発令された。大崎管内でも急増した。注意が必要。

[RSウイルス感染症]
 仙台管内からの報告が多い。第47、48週採取検体からRSウイルスがそれぞれ18、10件分離された。注意が必要。



【病原体情報】〜宮城県保健環境センター検査〜
インフルエンザウイルスAH1(Aソ連)型
   石巻管内 48週採取分 2件
コクサッキーA群ウイルス16型、7件を検出
   塩釜管内 45週採取分 4件
        46週採取分 3件

咽頭結膜熱

 

1

 

1

5

1

 

8

16

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

24

5

1

1

16

 

59

106

感染性胃腸炎

12

65

1

14

10

14

9

175

300

水痘

4

39

17

4

8

15

28

86

201

手足口病

 

23

3

16

3

17

1

27

90

伝染性紅斑

 

11

5

 

1

1

 

16

34

突発性発疹

4

4

13

 

2

6

1

17

47

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

2

 

 

 

3

 

2

7

 

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性耳下腺炎

2

9

 

 

5

 

 

14

30

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

1

 

 

 

1

 

2

4

 

RSウイルス感染症

 

2

 

 

1

 

 

11

14

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

 

3

2

2

1

5

 

10

23

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

4

 

 

 

 

 

1

5

 

[ウイルス分離状況] 11.22(第48週) 〜 12.3(第49週) 独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター 臨床研究部 ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

5

11

 

 

3

 

 

1

 

仙台市泉区の某幼稚園と宮城野区東部でインフルエンザが発生(FluA陽性)。今後の流行に御注意下さい。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)