宮城県感染症発生動向調査情報(第 45 週)

宮城県【 平成16 年 11 月 10 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2004.11.1 〜 11.7 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

−全数報告疾病−
1類・3類・5類感染症:報告なし
2類感染症:細菌性赤痢  大崎管内 男性1名
4類感染症:レジオネラ症 塩釜管内 男性1名




−宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−

[水痘]
 塩釜・大崎・栗原・仙台管内で急増し、気仙沼管内では注意報が発令された。県全体では、44週と比較して倍増した。注意が必要。

[RSウイルス感染症]
 登米管内では、44週7件(報告遅れ)、45週3件の報告があった。登米管内からの報告は今年初めてである。仙台医療センター第43、44週採取分からRSウイルスがそれぞれ5、10件分離された。全国でも42週68件、43週105件の報告があった。今後の動向に注意。

[マイコプラズマ肺炎]
 小児科からの報告が44週と比較して18件と倍増した。今後の動向に注意。




【病原体情報】 〜宮城県保健環境センター検査〜
 検出なし

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1

28

4

 

3

15

 

35

86

感染性胃腸炎

9

29

5

15

7

24

8

90

187

水痘

1

38

11

7

3

11

13

47

131

手足口病

 

27

10

9

4

15

 

18

83

伝染性紅斑

1

6

1

1

 

 

 

6

15

 

突発性発疹

5

3

9

1

3

7

2

13

43

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

6

 

1

5

1

2

7

22

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性耳下腺炎

 

4

 

1

2

 

 

3

10

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

流行性角結膜炎

 

1

1

 

 

 

 

 

2

 

RSウイルス感染症

 

 

 

 

10

 

 

8

18

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

5

9

1

1

 

1

 

5

22

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

8

8

 

[ウイルス分離状況] 10.25(第44週) 〜 11.5(第45週) 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

5

15

 

 

 

1

 

 

 

乳幼児のクループからはパラインフルエンザウイルス、細気管支炎からはRSウイルスがかなり検出されています。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)