宮城県感染症発生動向調査情報(第 24 週)

宮城県【 平成15 年 6 月 19 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2003.6.9 〜 6.15 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全数報告疾病
1類・2類・3類感染症:報告なし
4類感染症:梅毒(仙台地区:男性:27歳)

  −宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[麻疹]大崎地区は引き続き流行発生警報の基準値(1.5)を上回っている。また同地区と塩釜地区で成人麻疹の報告があった。全国でも成人麻疹の報告があり、今後十分な注意が必要。
[咽頭結膜熱]塩釜地区は22週、23週より減少したが流行発生警報の継続基準値0.1を超えている。流行期を迎え今後の動向に注意。
[マイコプラズマ肺炎]塩釜地区の定点当たり報告数は増加したが、拡張疾病においては報告数が多く、今後とも十分な注意が必要。
[ヘルパンギーナ]栗原地区、塩釜地区で増加傾向にあり、今後の動向に注意。
【病原体情報】第23および24週の大崎保健所管内の麻疹患者より、麻疹ウイルス5件(小児4件、成人1件)検出。そのうち2件はH1型ウイルスであった(他については解析中)。

《H1型麻疹ウイルスについて》
WHOの提案による麻疹ウイルス遺伝子型分類の一つ。日本における従来の麻疹ウイルスは遺伝子型D3型、D5型であったが、2002年頃から他都道府県において検出されていた。H1型とD3型、D5型の麻疹で症状が異なるとの情報は無く、またワクチンも有効とされている。しかし、H1型麻疹ウイルスの場合、感染が拡大しやすいとの報告もあることから、今後の動向に注意を要する。

〜国立仙台病院ウイルスセンター検査〜
 ・パラインフルエンザウイルス2件
 ・アデノウイルス5件
 ・エンテロウイルス4件
 ・単純ヘルペスウイルス1件   分離。

咽頭結膜熱

 

5

1

1

2

 

 

4

13

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

6

41

5

10

19

7

 

35

123

感染性胃腸炎

16

111

13

20

12

33

26

167

398

水痘

7

14

14

6

8

5

3

43

100

手足口病

2

12

8

 

6

5

 

5

38

伝染性紅斑

4

5

4

 

 

8

 

17

38

突発性発疹

3

8

2

3

2

9

4

34

65

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

3

 

 

 

 

 

3

 

ヘルパンギーナ

8

28

12

12

2

 

1

19

82

麻疹

 

8

8

1

 

 

 

3

20

流行性耳下腺炎

4

8

2

10

4

 

2

24

54

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

3

3

 

流行性角結膜炎

 

1

 

 

 

1

 

3

5

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

1

16

 

 

6

 

2

 

25

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

2

 

 

 

 

 

 

 

2

 

成人麻疹

 

1

2

 

 

 

 

 

3

 

川崎病

 

 

 

 

 

1

 

 

1

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

2

 

 

4

6

 

[ウイルス分離状況] 6.9 〜 6.13 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

2

 

 

 

5

4

 

1