宮城県感染症発生動向調査情報(第 26 週)

宮城県【 平成15 年 7 月 2 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2003.6.23 〜 6.29 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全数報告疾病
1類・2類・4類感染症:報告なし
3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症 登米地区女児

  −宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[ヘルパンギーナ]流行期のピークに向け(例年は第30週前後)、県全体で増加している。特に塩釜地区では25週から流行発生警報の基準値を超えている。今後も注意が必要。
[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]例年は、これから減少傾向になる時期であるが、登米、栗原、仙南地区をはじめとして県全体で増加しており、今後の動向に注意。
[流行性耳下腺炎]塩釜、登米、栗原地区で緩やかな増加傾向にあり、今後の動向に注意。
[麻疹]石巻地区でも報告が認められた。今後の動向に注意が必要。

【病原体情報】
〜保健環境センター〜
 第23週の大崎保健所管内の麻疹患者より遺伝子型H1型麻疹ウイルス3件(小児2件、成人1件)検出。
第25、26週の塩釜保健所管内(亘理町)のヘルパンギーナ患者よりコクサッキーウイルスA10型(CA10)3件検出。

〜国立仙台病院ウイルスセンター検査〜
 ・パラインフルエンザウイルス5件
 ・ムンプスウイルス1件
 ・アデノウイルス2件 分離

《ヘルパンギーナについて》
 今シーズンのヘルパンギーナ由来ウイルスはまだ報告数は少ないものの、CA10が最も多く(IASRより)、2000年以来の流行株になると予想される。今回県南地区のヘルパンギーナ患者よりCA10が検出されたことから、今後の動向に注意を要する。

咽頭結膜熱

 

7

 

 

 

 

 

2

9

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

4

29

 

6

19

8

 

35

101

感染性胃腸炎

11

44

4

9

7

31

23

121

250

水痘

15

10

13

8

7

3

7

36

99

手足口病

 

13

4

 

5

11

 

30

63

伝染性紅斑

 

3

2

 

1

15

 

12

33

突発性発疹

12

12

4

2

2

9

4

25

70

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

6

130

38

16

12

20

3

59

284

麻疹

 

5

2

1

1

4

 

1

14

 

流行性耳下腺炎

4

15

 

7

4

2

5

39

76

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

4

 

 

 

2

 

 

6

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

5

18

 

 

1

 

 

4

28

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

5

 

 

 

 

 

6

11

 

[ウイルス分離状況] 6.23 〜 6.27 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

5

 

1

 

2