宮城県感染症発生動向調査情報(第 9 週)

宮城県【 平成15 年 3 月 7 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2003.2.24 〜 3.2 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

107

240

91

91

228

202

131

778

1868

全数報告疾病
1類・2類・3類感染症:報告なし。
4類感染症:急性ウイルス性肝炎3件(いずれもB型、男1,女2。)

  −宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[インフルエンザ]
気仙沼地区は4週から、登米地区は6週から警報発令中。本県全地区で警報、注意報発令中。登米地区が先週(26.20)に比べて定点報告数が大幅に増加。今後の動向には引き続き注意。
<全国の動き>
8週段階で、岐阜県、愛知県、三重県及び広島県以外の都道府県で注意報、警報発令中。定点報告数は5週から減少傾向。35.0(5週)->29.03(6週)->20.41(7週)->15.56(今週)。東北・北海道地区では山形県が微増。それ以外は、減少。ただし、秋田県は微減に留まる。
[感染性胃腸炎]
定点報告数は先週(13.08)に比べ減少。塩釜、石巻地区が引き続き警報発令継続基準を超えている。今後とも注意が必要。
[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]
定点報告数が先週(1.49)に比べ上昇。今後の推移に注意。本県の過去3ヵ年の傾向は、1週から15週頃にかけて1つ目のピーク、16週頃から30週頃にかけて2つ目のピーク、35週頃から年末にかけて3つ目のピークを形成している。

《病原体情報》
〜宮城県保健環境センター
第7週の登米地区のインフルエンザ患者から、インフルエンザウイルスAH3(香港)型2件検出。
 〜国立仙台病院ウイルスセンター検査〜
インフルエンザウイルスの検出状況は122件で、AH3(香港)型43件、B型52件、未解析27件。

咽頭結膜熱

 

2

 

 

 

 

 

1

3

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

24

5

14

18

7

3

47

118

感染性胃腸炎

65

101

22

45

59

75

28

339

734

水痘

6

18

34

 

12

15

11

42

138

手足口病

 

 

2

 

 

 

 

 

2

 

伝染性紅斑

2

 

3

1

 

2

3

9

20

 

突発性発疹

6

3

5

2

3

5

4

18

46

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

2

 

2

 

ヘルパンギーナ

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

流行性耳下腺炎

6

5

1

7

7

8

2

36

72

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

7

1

 

 

 

3

3

1

15

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

4

 

 

 

 

 

 

 

4

 

成人麻疹

 

1

 

 

 

 

 

 

1

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

4

4

 

[ウイルス分離状況] 2.24 〜 2.28 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

122

 

6

1

2

2

 

1

2

1

B型インフルエンザの流行が続いています。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)