宮城県感染症発生動向調査情報(第 23 週)

宮城県【 平成14 年 6 月 14 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2002.6.3 〜 6.9 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

4

2

8

38

25

15

14

106

   −今週の全数報告疾病−
1類感染症:報告なし
2類感染症:細菌性赤痢1件(仙台市、女)
3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症(O-26)栗原管内1件、男 本年累計11件〜大崎管内2件、登米管内7件、栗原管内1件、気仙沼管内1件(気仙沼O-156、他はO-26)
4類感染症:急性ウイルス性肝炎(B型)1件〜仙台市内、女

   -宮城県感染症発生動向調査情報解析部会-
[感染性胃腸炎]定点報告数が、7.14(20週)->7.41(21週)->7.49(22週)->7.14(今週)と4週連続で7以上。すべての管内で高い値で推移しているが、特に塩釜管内には注意
 −IDWR(第39週2001年)−
感染性胃腸炎の発生形態は、@散発性、A食中毒あるいは集団発生、B輸入感染症、Cペットからの感染など様々な形を取る。感染様式は、感染者からの糞口感染や汚染された水・食品を媒介する感染など。ノーウォク様ウイルスの場合は吐物や飛沫からの感染もある。
[水痘]今週も引き続き県北の動向に注意。特に大崎、登米、石巻管内に注意。全国では、定点報告数が漸増してきている。1.56(18週)->2.45(19週)->2.40(20週)->2.59(21週)->2.77(22週)。
[流行性耳下腺炎]今週の定点報告数3.88は、1998年第25週(6/21〜6/27)の3.16以来の高値、登米管内は20.0であった。今年、気仙沼管内、仙台市を除く他の管内の定点報告数が例年に比べ高く推移。今後の動向に十分注意を払う必要がある。
[インフルエンザ]16週から発令されていた登米管内の注意報解除。宮城県で注意報発令されているところはない。全国(22週)では、青森県(3.66)、山形県(7.06)が高い。

〜病原体情報〜
国立仙台病院ウイルスセンターのインフルエンザウイルス検出状況は、19件で、Aソ連型-0、A香港型-0、B型-9、C型-0、未解析-10。

咽頭結膜熱

1

1

 

 

 

1

 

3

6

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

9

30

3

6

11

6

1

30

96

感染性胃腸炎

14

95

6

18

20

38

20

210

421

水痘

5

32

26

10

12

36

11

56

188

手足口病

6

5

1

1

11

 

 

15

39

伝染性紅斑

1

4

19

1

3

14

1

10

53

突発性発疹

16

6

10

3

1

9

4

28

77

百日咳

1

 

 

 

 

 

 

 

1

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

1

8

1

 

 

 

2

10

22

 

麻疹

 

 

7

 

 

 

1

3

11

 

流行性耳下腺炎

24

36

24

13

11

40

1

80

229

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

1

 

 

1

 

1

3

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

8

1

 

 

2

 

 

3

14

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

5

5

 

[ウイルス分離状況] 6.3 〜 6.7 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

19

 

 

 

 

3

 

 

 

5

インフルエンザB型は、仙台市内では、ほぼ終息しました。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)