宮城県感染症発生動向調査情報(第 20 週)

宮城県【 平成14 年 5 月 23 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2002.5.13 〜 5.19 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

9

58

12

18

101

53

68

87

406

      −今週の全数報告疾病−
1類・2類:報告なし
3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症(O−26)2件報告
  ・登米管内1件〜患者は一関在住、0歳児、女。
  ・大崎管内1件〜患者は4歳児、男。
4類感染症:急性ウイルス性肝炎(A型)1件〜塩釜管内、男。

   -宮城県感染症発生動向調査情報解析部会-
[インフルエンザ]
 定点報告数が、先週(2.92)に比べ増加。登米管内(第16週から)、気仙沼管内(第17週から)は注意報発令中。特に、登米管内の動向に注意。(先週は12.60)。
−国立仙台病院レポート(その2)−
《3月下旬からのB型ウイルスの流行》
 3月下旬になりA型ウイルス急激に減少。逆に、この頃からB型が増加し、3月第4週の時点で週あたり20件となり、A(H3)と逆転した。さらにB型の流行は勢いを増し、4月第4週には週あたり40件を越えた。5月に入っても(第18週)50件に近づく勢い。仙台周辺においてB型がいまだに流行を続けているのは間違いないと思われる。
[感染性胃腸炎]
 定点報告数は、3.19(第18週)->5.90(第19週)->7.14(今週)と増加。塩釜管内の動向に注意。
[水痘]
 県北管内の動向に注目。大崎管内:6.00(第19週)。栗原管内:4.67(第19週)。登米地区:6.00(第16週)->3.67(第17週)->7.00(第18週)->6.33(第19週)。石巻管内:5.67(第19週)
[流行性耳下腺炎] 
 今週も引き続き定点報告数が3以上の注意を要する地区が大崎、気仙沼、仙台市以外の5地区に見られる。大流行した1998年の栗原管内は、秋口から流行した。また、2001年の石巻管内の場合は、5月から8月、10月から本年にかけて2つのピークが見られた。今後の動向に注目する必要がある。

咽頭結膜熱

 

 

1

 

 

 

 

 

1

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

3

8

 

3

9

7

1

26

57

感染性胃腸炎

16

125

10

21

34

36

33

146

421

水痘

10

17

13

4

16

32

1

41

134

手足口病

 

1

1

 

3

1

 

20

26

伝染性紅斑

5

7

7

3

5

6

1

5

39

突発性発疹

 

9

6

3

1

1

5

19

44

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

1

 

 

 

 

 

1

 

ヘルパンギーナ

 

2

3

 

 

 

 

7

12

 

麻疹

 

1

1

 

 

 

 

 

2

 

流行性耳下腺炎

20

26

12

13

9

22

3

54

159

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

1

 

 

 

 

 

 

1

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

1

1

 

 

 

2

2

3

9

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

1

1

2

4

 

[ウイルス分離状況] 5.13 〜 5.17 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

33

 

 

 

 

2

2

 

1

1

B型インフルエンザの小流行がまだ続いています。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)