宮城県感染症発生動向調査情報(第 18 週)

宮城県【 平成14 年 5 月 13 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2002.4.29 〜 5.5 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

62

1

7

96

77

119

76

438

      −今週の全数報告疾病−
1類・2類・3類・4類感染症:報告なし。
   -宮城県感染症発生動向調査情報解析部会-
[インフルエンザ]
 定点報告数は、先週(第17週)4.40からさらに増加した。3週連続して増加。登米管内は、第16週(4.15〜4.21)から注意報発令中。気仙沼管内は先週から注意報発令。気仙沼管内の定点報告数の推移は、3.00
(第14週)->2.40(第15週)->3.00
(第16週)->11.40(第17週)->23.80
(今週)。今後の動向に注目。
 全国(第17週)は、定点報告数1.38。佐賀県(6.44)、福岡県(6.02)、山口県(4.83)を除き定点報告数の高い地区が北海道・東北地区に集中(北海道:3.75、青森県:5.22、岩手県:4.32、秋田県:5.71、山形県:5.94)。
[感染性胃腸炎]
 定点報告数は、3週連続して減少傾向。今週(3.19)は、昨年第43週(10.22〜10.28)(3.95)以来の低い値。しかし、気仙沼地区は、先週4.33から増加。
[水痘]
 登米管内の動向に注目(先週は3.67)
[流行性耳下腺炎]
 今年の推移(第1週〜第18週)をみると、定点報告数は、1.19〜2.88の範囲。第1週から第13週まで、石巻地区がトップ(10.83〜3.83)。第15週以降大崎地区が多くなり、先週から大崎地区がトップ。流行地区の変化に注目。
[麻疹]
 大崎地区は、第11週(3.11〜3.17)から連続して定点報告があり、今後の動向に注意。第1週からの累計で64件。(仙南:1、塩釜:2、大崎:36、栗原:1、登米:7、石巻:5、仙台:12)
〜病原体情報〜
 国立仙台病院ウイルスセンターのインフルエンザウイルス検出状況は、52件で、Aソ連型-0、A香港型-4、B型-45、C型-3、未解析-0。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

37

2

1

5

3

 

9

57

感染性胃腸炎

14

26

3

9

14

48

34

40

188

水痘

6

7

4

3

21

9

3

23

76

手足口病

 

 

 

 

 

1

3

9

13

 

伝染性紅斑

 

10

1

 

4

7

1

4

27

突発性発疹

8

4

1

3

1

2

2

12

33

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

麻疹

 

 

2

 

 

 

 

2

4

 

流行性耳下腺炎

2

13

6

11

9

19

1

18

79

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

3

3

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

 

 

 

 

 

1

 

 

1

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

[ウイルス分離状況] 5.7 〜 5.10 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

65

 

 

 

 

3

4

3

 

 

5月中旬になっても、まだインフルエンザがみられます。この時期の流行は、1991年にウイルス分離を開始して以来、初めての経験です。 (コメント:永井小児科医院 永井幸夫)