宮城県感染症発生動向調査情報(第 11 週)

宮城県【 平成14 年 3 月 22 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2002.3.11 〜 3.17 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

351

188

87

65

265

373

142

654

2125

−全数報告疾病−
 1類感染症、2類感染症、3類感染症の報告はない。4類感染症のアメーバ赤痢及び急性ウイルス性肝炎が仙台市で各
1件報告されている。

 -宮城県感染症発生動向調査情報解析部会-

[インフルエンザ]
 登米管内の定点当たり報告数は53.0を筆頭に仙南管内で43.88、石巻管内で37.3と高く、警報の基準の定点当たり報告数30を大きく越えている。
 県内全体の定点当たり報告数は先週の27.51から21.91と減少。
 ※仙南管内の1小学校及び1中学校、登米管内の1小学校で学年閉鎖。仙南、塩釜、大崎、石巻、気仙沼管内の7小学校及び5中学校で授業短縮。

[感染性胃腸炎]
 先週に引き続き県内全体で多発傾向。

[水痘]
 大崎管内の定点当たり報告数4.0を筆頭に登米及び栗原管内ではやや多発傾向。

[流行性耳下腺炎]
 石巻管内では依然として患者多発。

【病原体情報】
 1週間のインフルエンザウイルス検出状況:当所(仙台市周辺でA/ソ連型0件、A/香港型0件、B型5件)。仙台市衛生研究所及び国立感染症病院ウイルスセンター(仙台市内でA/ソ連型19件、A/香港型59件、B型7件、C型2件)。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

22

2

4

7

3

16

33

87

感染性胃腸炎

 

171

27

50

61

138

25

341

813

水痘

 

9

20

10

11

13

 

56

119

手足口病

 

3

 

3

 

 

 

9

15

 

伝染性紅斑

 

6

1

 

4

4

1

9

25

突発性発疹

 

3

7

2

4

4

2

27

49

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

麻疹

 

 

1

 

 

 

 

1

2

 

流行性耳下腺炎

 

21

15

16

8

54

 

25

139

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

2

2

 

1

2

3

 

4

14

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

1

 

 

 

 

 

 

 

1

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

[ウイルス分離状況] 3.11 〜 3.15 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

136

 

2

 

 

2

 

 

2

 

インフルエンザはA型、B型ともみられますが、B型が主流になりつつあります。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)