宮城県感染症発生動向調査情報(第 1 週)

宮城県【 平成15 年 1 月 14 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2002.12.30 〜 1.5 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

1

4

4

2

3

6

6

12

38

−今週の全数報告疾病−
1類・2類・3類・4類感染症:報告なし。

   −宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[感染性胃腸炎]先週(13.73)に比べ減少。しかし例年は、1月から2月にかけて上昇。今後の動向に注意。昨年52週の北海道・東北6県では、秋田県(13.73)、宮城県(10.32)が、他道県に比べ高い。
〈今までの傾向〉2000年は第4週(27.15)、2001年は第6週(23.91)、2002年は第6週(18.51)に向けて急速に上昇。
[水痘]先週(2.73)に比べ減少。しかし、気仙沼地区が他地区に比べ高い。
[流行性耳下腺炎]先週(1.59)に比べ減少。
[インフルエンザ]先週(0.56)に比べ減少。全地区から報告。今後の動向に注意。
〈今までの傾向〉2000年は第5週(定点報告数35.0)、2001年は第11週(定点報告数11.0)、2002年は第9週(定点報告数29.0)に向けて急速に上昇。
〈全国:52週〉定点報告数は、0.07(47週)->8.71(52週)。インフルエンザの流行シーズンに突入。福岡県(40.14)、佐賀県(33.46)、大分県(22.50)、広島県(21.18)、兵庫県(19.64)、長崎県(19.09)が高い。青森県、岩手県、宮城県以外の都道府県は、全て定点報告数が、1.0を超えた。北海道・東北6県では、北海道(5.63)秋田県(4.33)、山形県(2.38)が高い。
 〜病原微生物検出情報速報(IASR)〜
 成人麻疹の多発−愛媛県
 2002年11月中旬に新居浜市内の小児科医から新居浜市を通じ、成人麻疹が急増しているとの情報提供有り。県東部地域3保健所の調査は、10月7日〜11月21日までに、新居浜市及びその周辺地域で47名(うち成人麻疹31名)の患者が確認され、地域的流行の兆しが見られた。3保健所管内の全医療機関を対象にした調査で、12月11までに97名の患者が報告。うち18歳以上の成人麻疹が59名含まれていた。年齢別では、20代が40名(41%)と最も多く、ワクチン接種の既往が明らかであった者は15名(15%)であった。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

3

3

 

2

2

 

3

13

感染性胃腸炎

44

57

32

11

45

72

55

32

348

水痘

7

19

5

6

8

19

31

18

113

手足口病

2

 

 

 

1

 

4

 

7

伝染性紅斑

1

1

 

 

 

2

7

 

11

 

突発性発疹

2

 

5

 

 

3

8

1

19

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

1

 

 

 

 

2

 

2

5

 

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性耳下腺炎

22

2

1

10

8

4

7

12

66

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

1

1

 

 

 

 

 

 

2

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[ウイルス分離状況] 1.6 〜 1.10 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

4

 

4

1

 

11

 

 

1

 

アデノ、RSそしてインフルエンザの混合流行です。今月下旬からはインフルエンザが主になるでしょう。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)