宮城県感染症発生動向調査情報(第 41 週)

宮城県【 平成14 年 10 月 18 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2002.10.07 〜 10.13 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

 

1

 

1

 

−今週の全数報告疾病−
1類感染症:報告なし
2類感染症:細菌性赤痢2件(仙台市内)(1)女、志賀赤痢菌
      海外渡航暦(トルコ)有り。本菌の発生事例は極      めて少ない。昨年全国で2件。
      (2)男、ソンネ赤痢菌、海外渡航暦(トルコ)有り。
3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1件(O157 VT2
      大崎管内、男)
4類感染症:報告なし。
   -宮城県感染症発生動向調査情報解析部会-
[感染性胃腸炎] 先週とほぼ同じ。過去2年間の傾向は、同時期から年末にかけて増加している。今後の動向に注意。
[流行性耳下腺炎] 先週とほぼ同じ。仙南地区が他の地区に比べて高い傾向は続いている。今後の推移に注目。
[手足口病] 先週とほぼ同じ。
【インフルエンザ】気仙沼管内で先週に引き続き1件報告

-2001/2002シーズンのインフルエンザウイルス流行株の解析-(IDVR2002週第39週)
ウイルス分離状況からみた2001/2002シ-ズンのインフルエンザの流行の特徴は、(1)ウイルルス分離のピ-クはA型が第5週〜6週目、B型が第10週〜11週目と、流行の開始時期は例年なみであった。(2)分離株総数は昨シーズンの約1.6倍で、1999/2000シーズンとほぼ同じであった、(3)ウイルス別の分離比はA/H1N1(ロシア型):A/H3N2(香港型):B型が2:2:1で、昨シーズンに引き続き3種類のウイルスの混合流行であった、(4)A/H1N1とA/H3N2の遺伝子再集合体で世界的に広がりつつある新ウイルスH1N2が我が国でも分離された、(5)ここ数シーズン国内外のB型ウイルスの流行の主流を占めていた山形系統ウイルスに代わり、今シーズンはVictoria系統ウイルスが主流である、などがあげられる。

〜病原体情報(宮城県保健環境センターの検査)〜
 登米管内のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者3名から、A群溶血性レンサ球菌T4、T13、T型不明それぞれ1件検出

咽頭結膜熱

 

 

 

 

2

 

 

 

2

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

5

 

1

4

 

 

15

25

感染性胃腸炎

8

34

7

15

 

21

15

79

179

水痘

3

4

2

1

 

 

5

12

27

手足口病

3

3

9

2

 

17

7

16

57

伝染性紅斑

1

 

 

1

 

3

8

2

15

 

突発性発疹

2

6

2

3

6

1

8

22

50

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

 

1

 

4

 

1

10

16

 

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性耳下腺炎

30

16

9

2

2

3

2

53

117

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

3

1

 

 

4

1

 

6

15

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

2

 

 

 

 

 

 

 

2

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

1

 

 

 

 

 

 

 

1

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

1

 

 

1

2

 

[ウイルス分離状況] 10.7 〜 10.11 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

 

 

1

 

2

3

2

3