宮城県感染症発生動向調査情報(第 4 週)

宮城県【 平成14 年 2 月 1 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2002.1.21 〜 1.27 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

1

27

8

 

6

14

6

103

165

−全数報告疾病−
 1類感染症、2類感染症及び3類感染症の報告はない。4類感染症のレジオネラ症が仙南管内で1件、クロイツフェルト・ヤコブ病が石巻管内で1件報告。仙台市で急性ウイルス性肝炎(B型)、アメーバ赤痢及び後天性免疫不全症候群が各1件報告されている。

 -宮城県感染症発生動向調査情報解析部会-
[インフルエンザ]
 仙台市の定点当たり患者報告数2.46、塩釜管内2.08等、県内各地患者が増加中。
[感染性胃腸炎]
 県内全体で患者増加中。
[流行性耳下腺炎]
 石巻管内ではまだやや患者多発。
[マイコプラズマ肺炎]
 仙南管内の基幹病院及び県内全体の小児科定点で患者が散発。

【病原体情報】
 国立仙台病院ウイルスセンタ-の1月のインフルエンザウイルス検出状況は、A/ソ連型4件、A/香港型14件、B型2件、C型3件。
 
《国立感染症研究所ホ-ムペ-ジ要約》
 −12月31日〜1月6日の第2週報−
インフルエンザは第2週になって患者数が増加し、流行開始の指標とされる定点あたり報告数1.0を越えた。福岡県の2保健所、愛知、大分、佐賀、熊本、宮崎、山口各県内のそれぞれの1保健所にインフルエンザ注意報が発令されている。

咽頭結膜熱

 

1

 

 

 

 

 

4

5

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

31

3

4

11

13

1

40

103

感染性胃腸炎

85

127

60

53

64

104

82

313

888

水痘

6

9

17

4

4

8

 

82

130

手足口病

 

4

1

 

 

1

 

5

11

 

伝染性紅斑

3

7

 

1

3

4

2

10

30

突発性発疹

4

5

5

2

2

7

3

32

60

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

2

 

 

 

 

 

 

2

 

ヘルパンギーナ

1

 

 

 

 

 

 

1

2

 

麻疹

 

 

 

 

 

1

 

 

1

 

流行性耳下腺炎

4

9

9

5

4

23

1

15

70

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

2

 

6

8

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

2

6

1

 

5

1

4

3

22

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

2

 

 

 

 

 

 

 

2

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

不明の発疹性疾患

 

2

 

 

 

 

 

9

11

 

[ウイルス分離状況] 1.21 〜 1.25 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

15

2

12

1

 

3

1

 

 

1

先週後半から仙台市内全域でインフルエンザの流行が始まりました。小学校(低学年が主)、幼稚園そして保育所へと拡がりつつあります。インフルエンザA香港型が主流です。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)