宮城県感染症発生動向調査情報(第 39 週)

宮城県【 平成13 年 10 月 04 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2001.9.24 〜 9.30 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

−全数報告疾病−
 1類、2類、3類及び4類感染症の報告はない。

-宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[流行性角結膜炎]
 大崎管内で定点当たり患者報告数4.0と多発。

≪国立感染症研究所ホームページ要約≫
 −9月10日〜9月16日の第37週報−
○富士山で感染したライム病患者
 ライム病(Lyme disease)は、野鼠や小鳥などを保菌動物とし、野生のマダニによって媒介される人獣共通感染症である。今回、富士山で感染した患者から病原体が分離された事例をご紹介します。
症例:35才、女性、2001年6月19日、富士山北側標高約1,300mで植物標本の同定作業を行う。24日左肩峰やや下方のダニ刺咬に気づき除去。25日より刺し口を中心とした紅斑出現。7月1日より急速に拡大。10日初診。左側頚、前胸、上腕、肩甲に及ぶ37×35cmの遊走紅斑を認め、左肩関節痛、微熱、頭痛、局所表在性リンパ節腫脹を伴う。ミノサイクリン(200mg/日)投与開始後、紅斑は急速に消褪。ダニ刺し口、および紅斑辺緑部の生検皮膚を切除し、BSK−II培地に入れ培養を開始しスピロヘータを確認した。PCRにより増幅産物のシーケンスを決定した結果、当該スピロヘータはライム病のポレリアと確認された。ライム病の予防には、ダニの刺咬を防ぐこと、すなわち、皮膚の露出の少ない服装を心掛けることが重要である。また、ダニが咬着してしまった場合には、手で潰すことにより感染を促進すると考えられることから、外科的に皮膚組織ごとマダニを取り除くことが必要である。
【国立感染症研究所、駿河台日本大学病院皮膚科、静岡県立大学薬学部】

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

2

 

3

1

7

 

13

26

感染性胃腸炎

9

42

 

24

3

17

 

46

141

水痘

2

 

3

 

 

6

2

11

24

手足口病

2

11

7

 

 

7

9

42

78

伝染性紅斑

2

6

3

 

8

2

4

10

35

突発性発疹

4

6

5

1

2

7

8

25

58

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

4

7

2

 

12

4

24

53

麻疹

 

 

 

 

 

2

 

1

3

 

流行性耳下腺炎

 

5

3

3

2

6

 

15

34

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

4

 

 

2

 

3

9

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

3

3

 

 

3

2

2

16

29

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

4

4

 

[ウイルス分離状況] 9.25 〜 9.29 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

5

1

 

 

1

6

 

2

2