宮城県感染症発生動向調査情報(第 16 週)

宮城県【 平成13 年 4 月 27 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2001.4.16 〜 4.22 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

18

22

47

11

7

 

41

69

215

−全数報告疾病−
1類、2類、3類及び4類感染症の報告はない。
-宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[麻疹]
 大崎管内では依然として流行。
[水痘]
 先週までやや高めに推移していた石巻及び大崎管内の患者発生数は、今週はやや減少。
[インフルエンザ]
 県内全体の患者発生数はさらに減少。
[感染性胃腸炎]
 先週に引き続き、県内全体の患者数はさらに減少。
[流行性耳下腺炎]
 大崎管内でやや多発傾向。
≪国立感染症研究所ホームページ要約≫
 −4月2日〜4月8日の第14週報−
○麻疹流行状況
 1978年に麻疹ワクチン定期接種開始後、近年では1991年の全国的な流行を最後に年々患者発生は減少傾向にあったが、昨年は大阪府、千葉県、神奈川県などで地域的な流行がみられる。全国平均の定点当たり報告数でみると、過去3年間よりも大きな流行となった。また、「成人麻疹」については、2001年第1週〜第13週の累積報告数は172名で、昨年同期の33名と比較して5倍以上も多くなっている。特に、感染リスクの高い未感染の医療従事者には、予防接種の徹底が強く推奨される。
<麻疹の予防について>
 1才を過ぎた子供達には、なるべく早いうちに定期接種としての麻疹ワクチン接種を行うことが麻疹対策上まず必要である。生後6ヶ月以降1才前で感染の可能性が極めて高い状況にあれば、任意接種としての麻疹ワクチン接種が可能であるが、12〜15ヶ月時に再接種を行う必要がある。定期接種の年齢枠7才半を過ぎた場合や、感染歴、ワクチン歴が不明な場合のワクチン接種についても副反応等安全上の問題は特にない。

咽頭結膜熱

2

 

 

 

 

 

 

1

3

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

10

2

2

5

6

2

19

46

感染性胃腸炎

20

53

6

25

12

66

18

142

342

水痘

7

14

16

4

2

20

7

43

113

手足口病

 

 

 

 

 

3

 

 

3

 

伝染性紅斑

 

8

 

 

 

5

17

39

69

突発性発疹

4

7

12

5

3

12

7

38

88

百日咳

 

 

 

 

 

2

 

 

2

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

1

 

 

 

 

1

3

5

 

麻疹

 

1

9

 

 

2

 

 

12

 

流行性耳下腺炎

 

7

10

2

4

 

 

8

31

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

3

3

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

4

 

 

 

 

4

 

3

11

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

2

1

 

 

 

 

 

1

4

 

[ウイルス分離状況] 4.16 〜 4.20 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

22

 

1

 

 

6

 

 

3

2

また、Fluがでています。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)