宮城県感染症発生動向調査情報(第 10 週)

宮城県【 平成13 年 3 月 15 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2001.3.5 〜 3.11 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

111

335

207

79

44

142

35

601

1554

−全数報告疾病−
1類〜4類感染症の報告はない。

-宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[インフルエンザ]
大崎・塩釜(岩沼支所を含む)管内の定点当り報告数25.0以上を筆頭に県内全体で増加中。
[感染性胃腸炎]
依然として県内全域で多発。
[麻疹]
依然として石巻管内の流行は続いている。

≪国立感染症研究所ホームページ要約≫
 −2月19日〜2月25日の第7週報−
感染性胃腸炎の定点当たり報告数が例年に比べかなり多くなっており、宮崎県で定点当たり報告数24、鳥取県で21となっている。インフルエンザは全国平均の定点当り報告数が5.4と、前週のおよそ2倍になっている。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、流行性耳下腺炎、水痘も過去5年の同時期と比較してかなり定点当たり報告数が多くなっている。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は栃木県、新潟県、鳥取県で定点当り報告数が5を超えている。流行性耳下腺炎は福井県定点当たり報告数7.1、熊本県で5.0と多くなっている。水痘は宮崎県で定点当たり報告数9.0、沖縄県で5.8、愛媛県で5.0と報告数が多くなっている。麻疹は例年の同時期とくらべ定点当たり報告数がやや多く、高知県で4.0、大分県で2.8となっている。咽頭結膜熱、手足口病は冬季としては例年になく定点当たり報告数が多くなっている。

咽頭結膜熱

4

 

 

 

 

 

 

3

7

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1

24

10

14

7

16

4

79

155

感染性胃腸炎

122

185

64

54

61

108

50

413

1057

水痘

17

14

21

2

5

23

8

61

151

手足口病

 

 

 

1

 

 

 

6

7

 

伝染性紅斑

 

12

 

 

 

7

4

37

60

 

突発性発疹

7

6

7

4

4

8

4

29

69

百日咳

 

 

 

 

1

 

 

 

1

 

風疹

 

1

 

 

 

 

 

 

1

 

ヘルパンギーナ

 

 

 

 

 

1

1

1

3

 

麻疹

 

1

3

 

 

12

 

3

19

 

流行性耳下腺炎

 

1

12

 

 

 

1

4

18

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

2

 

 

 

1

 

3

6

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

4

 

 

 

 

 

 

2

6

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

2

 

 

 

 

 

 

 

2

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

不明の発疹性疾患

 

 

5

8

 

 

 

3

16

 

[ウイルス分離状況] 3.5 〜 3.9 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

37

 

 

 

 

2

 

 

1

2

Fluが増えています。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)