宮城県感染症発生動向調査情報(第 13 週)

宮城県【 平成13 年 4 月 5 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2001.3.26 〜 4.1 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

78

122

223

52

43

84

44

181

827

−全数報告疾病−
1類、2類、3類及び4類感染症の報告はない。

-宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−

[インフルエンザ]
 県内全体の患者発生数は減少。大崎管内のインフルエンザ警報及び栗原管内の注意報は発令中。
[感染性胃腸炎]
 先週に引き続き、県内全体の患者発生数は減少。
[麻疹]
 依然として、石巻及び大崎管内で流行。
[水痘]
 大崎及び石巻管内では依然としてやや多発傾向。
[流行性耳下腺炎]
 大崎管内でやや多発傾向。


≪国立感染症研究所ホームページ≫
 −3月12日〜3月18日の第11週報−
 第11週のインフルエンザの定点当り報告数は第10週と比べ増加している。しかし、週報発行時点(3月30日)ではすでに患者発生数は減少していることが迅速把握データ(http://influenza-mhw.sfc.wide.ad.jp/new.html参照)などから推察される。また、第11週の定点当り報告数が過去5年間の同時期と比較してやや多くなっている。
 これは、今シーズンの流行が例年よりも遅れているからで、定点当り報告数の最高値は流行の大きかった95年や98年と比較すると、現時点では5分の1以下となっている。
 流行性耳下腺炎と水痘は、過去5年間の同時期と比較して定点当り報告数がかなり多くなっている。

咽頭結膜熱

 

6

 

 

 

 

 

4

10

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1

22

3

 

5

4

 

19

54

感染性胃腸炎

21

91

7

40

31

87

30

228

535

水痘

11

11

27

 

5

28

7

39

128

手足口病

1

 

 

 

 

 

 

 

1

 

伝染性紅斑

1

5

 

 

1

8

12

29

56

突発性発疹

3

9

5

4

2

7

 

28

58

百日咳

 

 

 

 

1

 

 

 

1

 

風疹

 

 

2

 

 

 

 

 

2

 

ヘルパンギーナ

 

1

 

 

 

 

 

 

1

 

麻疹

 

1

5

 

 

9

 

1

16

流行性耳下腺炎

 

 

9

 

 

 

1

5

15

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

4

1

 

 

1

 

 

2

8

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

1

 

 

 

 

 

 

 

1

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

[ウイルス分離状況] 3.26 〜 3.30 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

28

 

 

 

 

6

 

 

 

 

Flu28の内訳はA(H1N1)が2、A(H3N2)が4、Bが3、未同定19です。このようにFluが3種検出されています。鑑別は困難です。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)