宮城県感染症発生動向調査情報(第 11 週)

宮城県【 平成13 年 3 月 27 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2001.3.12 〜 3.18 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

136

305

405

72

92

206

98

589

1903

−全数報告疾病−
1類、2類及び3類感染症の報告はない。4類感染症のジアルジアが仙台市で1件報告されている。

-宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[インフルエンザ]
県内全体で患者が多発。特に、大崎管内では定点当り報告数が50.6で、警報の発令基準の定点当り報告数30を大きく超え、厳重な注意が必要。
[感染性胃腸炎]
県内全体で患者が多発。
[麻疹]
石巻・塩釜(岩沼支所を除く)・大崎管内で患者発生。
[流行性耳下腺炎]
大崎管内ではここ数週間患者が多発傾向。塩釜(岩沼支所を含む)でもやや多発。
【お知らせ】
システムの変更に伴い、今週報の発行が遅れましたことをお詫び致します。

≪国立感染症研究所ホームページ要約≫
 −2月26日〜3月4日の第9週報−
インフルエンザは全国平均の定点当り報告数が6.9と、先週より増加している。インフルエンザ様患者発生報告数における学校欠席者数は、平成12年10月29日から平成13年3月3日までの累計で36,241人であり、昨年同時期の257,038人に比べ7分の1程度となっている。感染症発生動向調査警報・注意報発生システムによれば、2001年第9報には、高知県の5保健所、兵庫県の3保健所ほか計11保健所にインフルエンザ流行警報が、大阪府の14保健所、兵庫県、埼玉県の8保健所、宮城県、神奈川県、鹿児島県の6保健所ほか計112保健所に流行注意報が発令されている。流行性耳下腺炎は福井県で定点当り報告数10、熊本県で4.0、福岡県は3.3と多くなっている。

咽頭結膜熱

2

4

1

 

 

 

 

3

10

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

3

23

11

15

8

13

1

73

147

感染性胃腸炎

73

201

36

73

97

84

42

387

993

水痘

11

16

21

1

6

19

8

40

122

手足口病

 

2

 

 

 

 

 

1

3

 

伝染性紅斑

 

11

2

 

 

5

5

28

51

突発性発疹

5

7

10

2

3

3

2

22

54

百日咳

 

 

1

 

1

 

 

 

2

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

ヘルパンギーナ

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

麻疹

 

4

3

 

 

5

 

3

15

 

流行性耳下腺炎

 

6

8

1

 

 

1

4

20

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

4

1

 

2

 

 

 

3

10

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

1

 

 

 

 

 

 

 

1

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

10

10

 

[ウイルス分離状況] 3.12 〜 3.16 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

51

 

 

 

 

13

 

 

1

 

例年ならFluが流行し始めると、Adenoなどが駆逐されてしまうのですが、今年はFluの勢力が弱いためかAdenoの流行も続いています。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)