宮城県感染症発生動向調査情報(第 6 週)

宮城県【 平成13 年 2 月 16 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2001.2.5 〜 2.11 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

6

10

 

3

5

3

 

29

56

−全数報告疾病−
1類及び4類感染症の報告はない。2類感染症の細菌性赤痢が石巻管内で1件、3類感染症の腸管出血性大腸菌感染症が仙台市で1件報告されている。

−宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[感染性胃腸炎]
依然として県内全体で多発。
[麻疹]
石巻管内では依然として流行が続いている。
[水痘]
大崎管内の定点当り患者報告数8.40を筆頭に県内全体で多発。
[流行性耳下腺炎]
先週に引き続き、塩釜(岩沼支所)管内で定点当り報告数2.0と多い。
[伝染性紅斑]
先週に引き続き、塩釜(岩沼支所)管内で定点当り報告数2.34と多発。
【病原体情報】
石巻管内で発生した赤痢患者からフレキシネル赤痢菌を検出した。

≪国立感染症研究所ホームページより≫
 −1月22日〜1月28日の第4週報−
インフルエンザは患者報告数が増えて14の府県で定点当り報告数1を超えた。全国の患者集計では、流行開始の指標といわれる定点当り報告数1に近づいている。今シーズンの分離ウイルスは、A/ソ連型が57件、A/香港型が36件、B型36件報告されている。
◎麻疹について
我が国では、2000年は定点医療機関から22,497例の報告があり、これから全国の麻疹患者を推定すると年間10万人前後と考えられる。これは、2000年の韓国の推定患者数約3万2千人や米国の100人と比べるとはるかに多く、現在も局地的流行がみられている。

咽頭結膜熱

1

1

 

 

 

 

 

5

7

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

13

22

3

6

10

10

1

55

120

感染性胃腸炎

122

221

64

91

83

108

100

341

1130

水痘

5

29

42

10

9

15

7

28

145

手足口病

 

 

 

12

4

 

 

2

18

 

伝染性紅斑

1

13

1

 

2

6

 

15

38

 

突発性発疹

12

2

6

1

4

7

4

35

71

百日咳

 

 

1

 

 

 

 

 

1

 

風疹

1

 

 

 

 

 

 

 

1

 

ヘルパンギーナ

 

 

1

 

 

1

 

 

2

 

麻疹

 

 

1

 

 

6

 

1

8

 

流行性耳下腺炎

1

7

6

 

 

 

 

9

23

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

3

 

 

2

 

2

7

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

6

1

 

 

 

 

 

5

12

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

1

 

 

 

 

 

 

 

1

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[ウイルス分離状況] 2.5 〜 2.9 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

3

 

 

 

 

5

 

 

3

 

Fluが少しずつ増えてきました。小児はAH1N1(ソ連型)、大人はAH3N2(香港型)という傾向がみられます。また、B型も検出されました。
今後の流行にご注意下さい。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)