宮城県感染症発生動向調査情報(第 9 週)

宮城県【 平成13 年 3 月 8 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2001.2.26 〜 3.4 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

47

246

80

23

34

36

21

459

946

−全数報告疾病−
1類〜4類感染症の報告はない。

-宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[インフルエンザ]
塩釜保健所の岩沼支所管内では、定点当り報告数25.0と多発。仙台市各区内及び大崎管内でも10.0前後と増加し始めた。
[感染性胃腸炎]
塩釜(岩沼支所を除く)管内の定点当たり報告数29.6を筆頭に、県内全体で多発。
[麻疹]
依然として石巻管内の流行は続いている。

≪国立感染症研究所ホームページ要約≫
 −2月12日〜2月18日の第7週報−
感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数が例年に比べかなり多くなっている。感染性胃腸炎は宮崎県で定点当たり報告数21、宮城県と広島県で18、石川県で17と多くなっている。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は栃木県で定点当たり報告数6.4と多い。流行性耳下腺炎は福井県で定点当たり報告数6.9、熊本県で5.7と多くなっている。水痘は宮崎県と沖縄県で定点当たり報告数6.0、佐賀県で4.0と報告が多くなっている。麻疹は例年の同時期と比べ定点当たり報告数がやや多く、高知県では定点当たり報告数が2.9、大分県で2.3となっている。第7週のインフルエンザ患者報告数は12,880で、定点当たり報告数2.77であった。都道府県別では高知県の定点当たり報告数16.6を筆頭に、和歌山県(13.5)、徳島県(6.0)など、近畿・四国地方の府県が多い。インフルエンザ様疾患発生報告数における学校欠席者数は、平成12年10月29日から平成13年2月17日までの累計で14,429であり、昨年同時期の238,308人と比べ15分の1以下となっている。

咽頭結膜熱

 

1

 

 

 

 

 

2

3

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

2

21

3

9

 

14

4

43

96

感染性胃腸炎

88

191

47

89

73

83

66

422

1059

水痘

9

18

21

4

4

15

2

43

116

手足口病

 

1

1

4

3

 

 

3

12

 

伝染性紅斑

2

12

 

 

 

7

3

24

48

 

突発性発疹

6

8

10

4

5

15

6

28

82

百日咳

 

 

1

 

1

 

 

 

2

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

2

 

 

 

1

 

3

6

 

麻疹

1

 

3

 

 

7

 

2

13

 

流行性耳下腺炎

1

4

3

 

 

 

 

6

8

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

3

 

 

 

1

 

6

10

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

6

 

 

 

1

 

2

7

16

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

1

 

 

 

1

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

9

9

 

[ウイルス分離状況] 2.26 〜 3.2 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

22

 

3

 

 

8

 

 

 

1

Fluが増えてきましたが、AdenoとRSも混在しています。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)