宮城県感染症発生動向調査情報(第 8 週)

宮城県【 平成13 年 3 月 1 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2001.2.19 〜 2.25 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

17

149

29

1

35

44

5

282

562

−全数報告疾病−
1類、2類及び3類感染症の報告はない。4類感染症のクロイツフェルト・ヤコブ病が仙台市で1件報告。
−宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[インフルエンザ]
塩釜(岩沼支所)管内の定点当り報告数15.0を筆頭に県内全域で患者が増加中。
[感染性胃腸炎]
県内全域で患者は多発。
[麻疹]
依然として、石巻管内の流行が続いている。大崎管内及び仙台市青葉区、宮城野区でも患者が散発。
[水痘]
大崎管内の定点当り報告数8.0を筆頭に、県内全体でやや多発。
[流行性耳下腺炎]
大崎管内で定点当り報告数3.6と多発。
【病原体情報】
 2月中旬、石巻管内の中学校で集団発生した患者検体より、インフルエンザウイルスA/ソ連型が検出された。宮城県保健環境センター、仙台市衛生研究所及び国立仙台病院ウイルスセンターの2月25日までの今シーズンの県内のインフルエンザウイルス検出数は、A/ソ連型が33件、A/香港型が7件、B型が5件となっている。
≪国立感染症研究所ホームページより≫
 −2月5日〜2月11日の第6週報−
今シーズンの第6週のインフルエンザ患者報告数は9,869名で、定点当り報告数は2.13であった。中でも、和歌山県(13.4)、高知県(10.8)、徳島県(6.0)などが高い。感染症発生動向調査警報・注意報発生システムでは、第6週に和歌山県の2保健所及び徳島県の1保健所へインフルエンザ流行警報が、高知県、和歌山県、兵庫県、北海道、大阪府、奈良県の合計21保健所にインフルエンザ流行注意報が発令。今シーズンの全国における分離ウイルスは、A/ソ連型(H1N1)が134件、A/香港型(H3N2)が81件、B型が153件報告されている。

咽頭結膜熱

 

6

 

 

 

 

 

5

11

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

5

26

3

12

5

34

1

55

141

感染性胃腸炎

94

229

66

62

88

124

65

453

1181

水痘

18

21

40

6

7

30

13

53

188

手足口病

 

 

 

10

2

1

2

2

17

 

伝染性紅斑

1

6

2

 

 

2

1

29

41

 

突発性発疹

6

8

2

2

3

11

1

37

70

百日咳

 

 

1

 

 

 

 

 

1

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

1

1

 

 

1

 

1

4

 

麻疹

 

 

3

 

 

10

 

7

20

 

流行性耳下腺炎

2

3

18

 

 

 

 

2

25

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

4

1

 

 

2

 

7

14

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

6

1

 

 

 

 

 

8

15

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

2

 

 

 

 

 

 

 

2

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

1

 

 

3

4

 

[ウイルス分離状況] 2.19 〜 2.23 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

12

 

1

 

 

5

 

 

 

 

Fluが増えてきました。AH1N1が主流です。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)