宮城県感染症発生動向調査情報(第 49 週)

宮城県【 平成13 年 12 月 14 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2001.12.3 〜 12.9 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

1

 

 

1

1

1

5

9

 

−全数報告疾病−
 1類及び3類感染症の報告はない。2類感染症の細菌性赤痢が仙南管内及び仙台市で各1件報告されている。
 4類感染症のクロイツフェルト・ヤコブ病(孤発性)が塩釜管内及び仙台市で各1件報告されている。
 4類感染症のアメーバ赤痢及び後天性免疫不全症候群が仙台市で各1件報告されている。

-宮城県感染症発生動向調査情報解析部会-
[感染性胃腸炎]
 県内全体の患者数が先週より250名も増加し、定点当たり報告数は栗原管内の33.67を筆頭に登米、仙台市及び塩釜(岩沼支所を含む)・仙南管内で多発。
[水痘]
 先週に引き続き県内全体で増加傾向。
[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]
 栗原・塩釜(岩沼支所を含む)・石巻管内でやや多発。
[流行性耳下腺炎]
 石巻管内では45週から多発傾向。

【病原体情報】
 仙南管内の細菌性赤痢患者からソンネ赤痢菌を検出。
 先週から赤痢患者が3名発生しているが、最近、西日本を中心に多発している赤痢の原因とされている山口産”かき”との関連は不明。
 12月3日に宮城野区の女性から採取された検体からインフルエンザウイルスB型を検出(国立仙台病院ウイルスセンター)。
 


咽頭結膜熱

7

 

2

 

1

 

 

1

11

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1

29

6

10

2

14

1

55

118

感染性胃腸炎

77

134

12

101

69

55

19

461

928

水痘

16

27

6

8

5

12

2

65

141

手足口病

 

4

10

 

 

8

3

35

60

伝染性紅斑

7

5

 

2

5

1

1

7

28

突発性発疹

4

4

7

 

2

7

2

31

57

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

1

4

 

 

 

3

4

2

14

 

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性耳下腺炎

2

14

12

 

6

63

1

20

118

急性出血性結膜炎

 

 

4

 

 

 

 

 

4

 

流行性角結膜炎

 

1

1

 

 

1

 

1

4

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

9

6

 

 

3

 

4

14

36

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

4

4

 

[ウイルス分離状況] 12.3 〜 12.7 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

1

4

1

 

 

2

1

1

 

 

12月に入ってインフルエンザB型が2例検出された。(12月3日高齢者の女性、12月10日7才男児)7才男児例は典型的なインフルエンザ様症状であった。
今後の流行にご注意下さい。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)