宮城県感染症発生動向調査情報(第 50 週)

宮城県【 平成13 年 12 月 21 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2001.12.10 〜 12.16 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

1

 

1

 

3

5

 

−全数報告疾病−
 1類、2類感染症の報告はない。
 仙台市で3類感染症の腸管出血性大腸菌感染症が1件、4類感染症の急性ウイルス性肝炎(A型)及び梅毒が各1件報告されている。
 -宮城県感染症発生動向調査情報解析部会-
[感染性胃腸炎]
 45週から毎週県内全体の患者数が増加中。特に、栗原管内、塩釜保健所の岩沼支所管内および若林区内で定点当たり報告数が多い。
[水痘]
 ここ数週間、毎週県内全体の患者数が増加傾向。
[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]
 先週に引き続き、栗原・塩釜(岩沼支所を含む)・石巻管内で多発。
[流行性耳下腺炎]
 石巻管内では45週から患者報告数が多い。
[伝染性紅斑]
 登米管内ではここ数週間、患者が多発。
[マイコプラズマ]
 気仙沼管内では患者10名と多発(小児科定点)。県内全体でも散発。
【病原体情報】
 岩沼管内の散発事例の腸管出血性大腸菌感染症患者からO157を検出。
 先週に引き続き、インフルエンザB型を2件検出(国立仙台病院ウイルスセンター)
《国立感染症研究所ホームページ要約》
−11月26日から12月2日の第48週報−
 感染性胃腸炎、水痘の定点当たり報告数は9週連続で増加しており、今後年末のピークシーズンに向け患者数の増加が予想される。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

3

24

4

9

5

17

3

62

127

感染性胃腸炎

85

155

39

86

55

88

37

544

1089

水痘

10

25

12

2

8

29

4

72

162

手足口病

 

2

8

 

 

4

 

19

33

伝染性紅斑

 

2

 

 

6

 

 

9

17

突発性発疹

7

6

2

1

1

6

3

29

55

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

3

 

 

1

2

1

4

11

 

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性耳下腺炎

 

19

15

5

4

40

1

10

94

急性出血性結膜炎

 

3

 

 

 

 

 

1

4

 

流行性角結膜炎

 

1

1

 

 

3

 

4

9

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

6

4

1

 

4

4

10

7

36

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

3

 

 

 

 

 

 

 

3

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

[ウイルス分離状況] 12.10 〜 12.14 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

2

 

2

 

 

2

1

 

1

2

B型インフルエンザウイルスの分離は4件になりました。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)