宮城県感染症発生動向調査情報(第 44 週)

宮城県【 平成13 年 11 月 09 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2001.10.29 〜 11.4 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

−全数報告疾病−
 1類、2類、3類及び4類感染症の報告はない。

-宮城県感染症発生動向調査情報解析部会-
[マイコプラズマ肺炎]
 登米の小児科定点、塩釜管内及び仙南管内の基幹病院定点及び小児科定点等、県内全体で依然として多発。
[流行性耳下腺炎]
 先週に引き続き石巻管内でやや多発。
[感染性胃腸炎]
 県内全体でやや多発傾向。
≪国立感染症研究所ホームページ要約≫
 −10月15日〜10月21日の第42週報−
○10月におけるA(H3)型インフルエンザウイルスの分離−仙台市
 患者は仙台市内に住む0歳10ヶ月の男児が、10月4日発症し、その後38度台の発熱と強い咳症状が続いたため、10月9日に市内の病院を受診し、そこで下気道炎の診断にて入院した。この後熱は37度台に下がり、10月11日に退院した。10月5日同病院で採取された咽頭ぬぐい液を、国立仙台病院ウイルスセンターで検査したところ、H3亜種型のA型インフルエンザウイルスが分離された。なお、患児の母親も患児と同時期に39度台の発熱と全身の強い関節痛等のインフルエンザ様症状を示し、近医に受診した。父親も10月5日発症で、高熱が1週間ばかり続き、家事手伝いに来ていた患児の祖母も10月10日〜14日にかけ発熱があったという。当患児以外からはウイルスは分離されていないが、家族内発症が強く示唆される。本邦では本年非流行期8月29日に、沖縄でA(H3)型が1株分離されているが、今回はそれ以来のA(H3)型ウイルスの分離となった。これが、2000/01シーズンのウイルスの名残りとするか、2001/02シーズンのはしりと位置付けるかは、議論のあるところであり、今後の解析にかかっている。
(国立仙台病院ウイルスセンター)
(東北厚生年金病院小児科)

咽頭結膜熱

 

4

 

 

 

 

 

1

5

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

10

1

5

1

3

 

22

42

感染性胃腸炎

20

66

2

15

8

17

3

135

266

水痘

15

5

3

2

6

10

1

37

79

手足口病

2

13

10

 

2

6

5

41

79

伝染性紅斑

4

2

 

1

2

1

 

3

13

 

突発性発疹

6

4

8

1

1

5

6

18

49

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

4

7

1

1

 

 

1

1

15

 

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性耳下腺炎

1

7

7

4

4

23

 

12

58

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

6

10

1

1

8

1

2

16

45

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

4

4

 

[ウイルス分離状況] 10.29 〜 11.2 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

 

1

 

 

 

4

 

3

1