宮城県感染症発生動向調査情報(第 38 週)

宮城県【 平成12 年 9 月 28 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2000.9.18 〜 9.24 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

−全数報告疾病−
1類感染症の報告はない。2類感染症のコレラ(国内感染事例と推定)が仙台市で2件報告されている。3類感染症の腸管出血性大腸菌感染症が登米管内で1件報告されている。4類感染症のQ熱が仙台市で4件報告されている。
−宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[手足口病]
塩釜(岩沼支所)管内定点当たり報告数7.76を筆頭に、仙南・気仙沼・石巻及び若林区で多発。県内全体でも増加傾向。
【病原体情報】
仙台市で発生した下痢患者からエルトール小川型コレラ菌が2件検出された。登米管内で発生した腸管出血性大腸菌感染症患者からO26を検出した。
≪国立感染症研究所ホームページ≫
−9月4日〜9月10日の第36週報−
「複合レジャー施設の循環ろ過式浴槽水を感染源とするレジオネラ症集団発生事例」−静岡県
2000年2月下旬〜3月下旬の間、静岡県内のSレジャー施設で入浴した者のうち、50〜86歳までの23名(男21名、女2名)がレジオネラ症になり、2名が死亡した。検査の結果、当該浴槽水が感染源として特定された。S施設は本年2月11日にオープンした後、4月1日に営業を停止するまでの約50日間で約57,000人の利用客があった。ナトリウム−塩化物温泉を使用した27種類の浴槽をもち、5基の塩素殺菌機付の循環式砂ろ過装置で浴槽水を循環ろ過し、換水は1週間ごとに行っていた。後日、レジオネラ属菌の検出された浴槽系統の塩素殺菌装置が充分機能していなかったことが分かり、これがレジオネラ属菌の増殖を招いたと推察された。今後、病院等の医療機関での本菌検査法の普及が望まれる。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1

14

 

1

1

 

 

19

36

 

感染性胃腸炎

4

54

3

6

10

14

2

60

153

水痘

7

6

2

 

5

4

3

12

39

手足口病

25

27

5

8

4

26

14

45

154

伝染性紅斑

 

1

 

 

1

6

 

5

13

 

突発性発疹

8

8

8

1

4

15

2

23

69

百日咳

 

 

2

 

 

2

 

1

5

 

風疹

 

2

 

 

 

 

 

 

2

 

ヘルパンギーナ

5

11

5

 

1

4

15

18

59

麻疹

 

 

1

 

1

 

 

 

2

 

流行性耳下腺炎

 

1

 

 

2

 

 

4

7

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

1

 

 

 

2

 

2

5

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

6

 

 

 

 

 

 

5

11

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

[ウイルス分離状況] 9.18 〜 9.22 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

 

 

 

 

1

2

 

 

1