宮城県感染症発生動向調査情報(第 35 週)

宮城県【 平成12 年 9 月 7 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2000.8.28 〜 9.3 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

−全数報告疾病−
1類、2類及び4類感染症の報告はない。3類感染症の腸管出血性大腸菌感染症が塩釜・登米管内で各1件、仙台市で2件報告されている。
−宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[ヘルパンギーナ]
県内全体のヘルパンギーナはさらに減少。
[麻疹]
第31週から第34週までに石巻管内で散発した患者17名中、麻疹予防注射の実施の有無が確認できた14名全員が予防注射は身実施と判明。
[風疹]
気仙沼管内で患者が散発。
【病原体情報】
塩釜管内で発生した腸管出血性大腸菌感染症の患者からO26を検出した。
≪国立感染症研究所ホームページ≫
−8月14日〜8月20日の第33週報−
宮城県北部地域では、インフルエンザが終息したと思われる6月上旬においても、インフルエンザ患者の届出が認められた。そこで、定点で採取されたインフルエンザ様症状を示した患者検体について、ウイルス分離を行ったところ、1例よりアデノウイルス5型(Ad5)が分離された。患者は県北部在住の23歳の女性で、2000年6月10日に発病し、6月12日に同定点医院を受診した。症状は38.5℃の発熱、鼻汁、咳、咽頭痛、頭痛と関節痛でインフルエンザ様症状を呈していた。6月13日採取した咽頭ぬぐい液の細胞培養及びELISA試験を行ったところAd5と判明した。一般にAd5は、乳幼児期に感染し、成人の6割以上が中和抗体を保有しているとされている。しかし今回の事例のように、インフルエンザ様症状を呈した成人からAd5が分離されたことは、成人においても、Ad5が原因病原体となりうることを念頭において検査を行う必要性を痛感した<宮城県保健環境センター報告>。(一部抜粋)

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

4

 

 

1

 

 

8

13

 

感染性胃腸炎

5

32

1

14

10

22

3

65

152

水痘

1

2

3

 

1

7

4

2

20

 

手足口病

5

15

4

3

2

19

4

12

64

伝染性紅斑

1

3

4

 

 

 

 

14

22

 

突発性発疹

5

5

8

5

6

6

8

28

71

百日咳

 

 

 

 

 

1

3

4

8

 

風疹

 

 

 

 

 

 

6

 

6

 

ヘルパンギーナ

10

17

7

5

5

4

19

40

107

麻疹

 

 

1

 

 

2

 

3

6

 

流行性耳下腺炎

 

 

 

 

 

7

 

5

12

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

流行性角結膜炎

 

 

1

 

 

2

 

 

3

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

5

 

 

 

 

 

 

6

11

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

[ウイルス分離状況] 8.28 〜 9.1 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

 

 

 

 

1

1

 

1