宮城県感染症発生動向調査情報(第 12 週)

宮城県【 平成12 年 3 月 30 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2000.3.20 〜 3.26 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

2

4

7

26

1

2

 

17

59

-全数報告疾病-
1類〜3類感染症の報告はない。
登米管内及び仙台市内で4類感染症の急性ウイルス性肝炎(B型、国内感染)各1件が報告されている。

-宮城県感染症発生動向調査情報解析部会-

[感染性胃腸炎]
若林区で先週に引き続き定点当たり22名と多発しているが、全体ではかなり減少。

[水痘]
県内全体で散発。先週同様、石巻管内でやや多発傾向。今後の動向に注意。

[インフルエンザ]
栗原管内を除いて終息しつつある。

《国立感染症研究所ホームページ》
−3月6日〜3月12日−
インフルエンザは定点当たり報告数が順調に減少しており、今シーズンの流行はこのまま終息に向かうことが予想される。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘の定点当たり報告数が例年の同時期より多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は鳥取県で依然流行しており、今週の定点当たり報告数は7.7となっている。感染性胃腸炎は患者報告数が急増しており、過去10年間で最大の流行曲線を描いている。患者の年齢階級別では1歳以下が全体の約4分の1を占め、ピークは1歳にある。麻疹は依然大阪府、千葉県、香川県で流行がみられ、患者報告数が多くなっている。非流行期の咽頭結膜熱と急性出血性結膜炎の定点当たり報告数が例年より多くなっている。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

3

3

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

2

20

3

 

8

10

1

45

89

感染性胃腸炎

37

90

26

30

21

44

18

290

556

水痘

12

6

12

7

7

23

3

51

121

手足口病

 

1

 

 

 

 

 

 

1

 

伝染性紅斑

 

3

1

 

 

 

1

13

18

 

突発性発疹

6

12

5

2

1

11

4

17

58

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

1

 

 

 

 

1

 

ヘルパンギーナ

 

 

2

 

 

 

 

 

2

 

麻疹

 

 

 

 

 

 

1

1

2

 

流行性耳下腺炎

1

3

 

2

 

 

1

3

10

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

1

1

 

 

 

 

1

3

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

4

 

 

 

 

 

 

 

4

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[ウイルス分離状況] 3.21 〜 3.24 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

4

 

3

 

 

3

1

 

 

1

高熱持続し、クループ症状を呈する乳幼児からRSウイルスが検出されています。 (コメント:永井小児科医院 永井幸夫)