宮城県感染症発生動向調査情報(第 6 週)

宮城県【 平成12 年 2 月 17 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2000.2.7 〜 2.13 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

374

147

277

142

212

126

126

688

2092

-宮城県感染症発生動向調査解析部会-
[インフルエンザ]仙南・大崎管内で定点当たり30名以上と多発し、登米管内で増加中。塩釜(岩沼支所)管内で1名が死亡した。厳重な注意が必要。
[感染性胃腸炎]塩釜(岩沼支所を含む)・登米管内で定点当たり30名以上と依然として県内全体で高い割合で発生。引き続き注意を要する。
[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]塩釜(岩沼支所)で定点当たり5.3名と急増。今後の動向に注意。
[水痘]泉区及び宮城野区で定点当たり3名以上発生するなど県内全域で散発している。今後の動向に注意
[麻疹]塩釜・大崎管内で患者が発生。今後の動向に注意。
[病原体情報]
1月31日採取された患者検体から今シーズン初めてインフルエンザB型が検出された(国立仙台病院及び仙台市衛生研究所)。

≪国立感染症研究所ホームページ≫
−1月24日〜1月30日−
インフルエンザの報告数が依然増加しており、定点当たり報告数が50を超えた都道府県が7県ある。特に、東海・北陸ブロックとその周辺地域からの報告数が多くなっている。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘の定点当たりの報告数が、例年の同時期より多くなっている。水痘は宮崎県で定点当たりの報告数5.1、佐賀県で4.2の報告がある。


咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

20

3

2

4

5

6

39

79

感染性胃腸炎

100

260

51

62

104

166

10

446

1199

水痘

11

20

14

5

6

19

4

57

136

手足口病

 

 

 

 

 

 

 

5

5

 

伝染性紅斑

5

 

2

 

 

5

 

9

21

 

突発性発疹

8

7

5

1

5

4

2

18

50

百日咳

 

 

1

 

 

 

 

 

1

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

麻疹

 

2

1

 

 

 

 

1

4

 

流行性耳下腺炎

 

 

 

 

 

1

 

5

6

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

2

 

2

4

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

 

 

1

 

 

 

 

2

3

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[ウイルス分離状況] 2.7 〜 2.10 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

25

 

2

 

 

1

 

 

 

2

インフルエンザはA香港型が主流になってきました。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)