宮城県感染症発生動向調査情報(第 50 週)

宮城県【 平成12 年 12 月 21 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2000.12.11 〜 12.17 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

4

 

 

 

2

 

13

19

 

−全数報告疾病−
1類及び2類感染症の報告はない。3類感染症の腸管出血性大腸菌感染症が仙台市内で1件報告されている。4類感染症のクロイツフェルト・ヤコブ病が大崎管内で1件、Q熱1件及びレジオネラ症が各1件報告されている。
−宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[感染性胃腸炎]
塩釜(岩沼支所)管内の定点当たり患者報告数47.3を筆頭に、先週に引き続いて県内全体で患者が多発。
[水痘]
気仙沼管内の定点当たり報告数14.0を筆頭に県内全体でやや多発傾向。
[手足口病]
先週に引き続き登米管内でやや多発。
[麻疹]
45週から患者が散発していた石巻管内では、定点当たり報告数2.83と今シーズン最多患者数となり、同地域の小規模な流行となっている。

<<国立感染症研究所ホ−ムペ−ジ要約>>
 −11月27日〜12月03日の第48週号−
 水痘の定点当たり報告数が例年に比べかなり多くなっており、山形県で定点当たり報告数5.5、青森県で5.4、新潟県で4.9、福井県で4.5、長野県で4.4の報告がある。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎と流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は例年の同時期に比べやや多くなっている。 麻疹は例年の同時期と比べて定点当たり報告数がかなり多く、特に、奈良県、高知県、大分県、沖縄県などで多い。
 感染性胃腸炎は現在のところ平年並みの流行曲線となっているが、宮城県、山形県、福島県、石川県、京都府、兵庫県、鳥取県、山口県、大分県などで定点当たり報告数が10を越えている。今週報告の全数報告疾病ではツツガムシ病が多く41例報告されている(特に、神奈川県から7例、宮崎県から12例、大分県から5例と多い)。

咽頭結膜熱

 

3

 

 

 

 

 

1

4

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

33

4

14

10

21

2

70

154

感染性胃腸炎

151

232

76

68

87

159

60

506

1339

水痘

18

35

23

13

24

40

42

59

254

手足口病

10

14

6

1

20

3

7

40

101

伝染性紅斑

 

4

 

 

 

6

1

30

41

 

突発性発疹

9

7

9

2

3

7

5

32

74

百日咳

 

 

2

 

 

 

 

 

2

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

2

 

 

 

 

 

4

6

 

麻疹

 

 

 

 

 

17

 

 

17

 

流行性耳下腺炎

1

5

1

 

 

 

 

9

16

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

1

 

 

1

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

4

 

1

5

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

 

5

3

1

1

4

 

4

18

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[ウイルス分離状況] 12.11 〜 12.15 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

 

4

 

 

8

1

 

 

1

アデノウイルスとRSウイルスが流行中(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)