宮城県感染症発生動向調査情報(第 44 週)

宮城県【 平成12 年 11 月 09 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2000.10.30 〜 11.5 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

−全数報告疾病−
1類、2類及び4類感染症の報告はない。3類感染症の腸管出血性大腸菌感染症が仙台市で1件報告されている。
−宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[感染性胃腸炎]
塩釜(岩沼支所を含む)管内の定点当たり患者報告数11.50を筆頭に、県内全体で患者が増加中。
[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]
41週から多発傾向だった栗原管内ではやや減少。
[水痘]
先週に引き続き、登米管内で定点当たり患者報告数は6.00と多発傾向。

≪国立感染症研究所ホームページ≫
 −10月16日〜10月22日の第42週報−
●エンテロウイルス71型の流行
                  −−滋賀県−−
本年5月、手足口病及び無菌性髄膜炎が流行し、患者からエンテロウイルス71型(EV71)が患者1名から分離され、さらに8月までに計12名から分離された。これらEV71が分離された患者の症状/臨床診断は、手足口病のみで経過したものが3名、手足口病に無菌性髄膜炎を併発したものが6名、手足口病に脳炎を併発したものが1名であった。さらに手足口病の診断はないが、発疹を認め無菌性髄膜炎を併発したものが1名、症状不明が1名であった。脳炎を併発した事例は特別な既応症はなく、発達、発育は順調であった8ヶ月女児で、発熱・口腔内の発疹による発病から4日目に亡くなった。臨床症状はEV71による脳幹脳炎及び神経性肺水腫であった。EV71が分離された患者の年齢分布は0才〜10才までであったが、4才が4名と多かった。滋賀県では、今シーズンの手足口病の患者からEV71とコクサッキーウイルスA16型が検出されたが、今シーズンの流行は、主としてEV71によるものであったと考えられる。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1

23

3

11

1

15

 

27

81

感染性胃腸炎

28

92

6

21

7

37

8

87

286

水痘

4

9

4

4

18

7

2

21

69

手足口病

8

32

5

8

14

10

18

43

138

伝染性紅斑

 

2

 

1

 

 

 

13

16

 

突発性発疹

5

9

7

3

4

9

5

25

67

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

4

 

 

4

 

ヘルパンギーナ

2

6

1

 

 

 

 

2

11

 

麻疹

 

 

1

 

 

 

 

 

1

 

流行性耳下腺炎

1

 

 

1

 

1

 

15

18

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

1

2

 

 

2

 

3

8

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

2

5

3

 

1

1

 

7

19

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

[ウイルス分離状況] 10.30 〜 11.02 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

 

 

1

 

 

3

1

 

1