宮城県感染症発生動向調査情報(第 2 週)

宮城県【 平成12 年 1 月 20 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2000.1.10 〜 1.16 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

103

126

83

73

12

93

62

372

924

-宮城県感染症発生動向調査解析部会-
[感染性胃腸炎]
引き続き県内全体で流行しており、特に仙南管内及び青葉区・泉区で患者が増加傾向。注意が必要。
[インフルエンザ]
県内全体で患者発生は横ばい傾向であるが、仙台市内の40才以上でやや増加傾向がみられる。なお、仙南管内及び青葉区で増加。要注意。
[水痘]
石巻管内で患者が多発しているが、県内全体でやや減少傾向。
[麻疹]
多賀城市内で散発している。今後の動向に注意。
【病原体情報】
A/香港型の検出が多くなってきた。
≪国立感染症研究所ホームページ≫
−12月20日〜1月2日の第51・52週報−
感染性胃腸炎、水痘の報告が全国的にかなり多くなっている。インフルエンザは宮城県で定点当たり17.63、奈良県で15.15、大阪府で11.51と多くなっており、A/ソ連型・A/香港型の混合流行を呈している。麻疹は集団発生を認めた都道府県を複数みとめ、報告数がやや多くなっている。

≪地域医療情報センターより≫
99年50週データより、マイコプラズマ肺炎の患者数に、今までの病院定点に加え、宮城県独自に収集した小児科医院定点の患者数を合算してお届けしております。
http://miyagi.med.or.jp/sisetu/surve.htm にて、「最近5週間の患者数推移グラフ」の提供を開始致しました。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

3

 

10

1

1

 

19

34

 

感染性胃腸炎

106

170

33

58

128

166

44

375

1080

水痘

10

26

29

8

3

25

8

75

184

手足口病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伝染性紅斑

6

3

1

 

 

1

1

18

30

 

突発性発疹

7

8

3

 

4

15

6

30

73

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

3

3

 

ヘルパンギーナ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

麻疹

 

5

 

 

 

 

 

 

5

 

流行性耳下腺炎

1

5

1

 

3

 

 

4

14

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

1

 

2

3

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

 

 

 

 

3

1

 

 

4

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

1

 

 

 

 

 

1

 

不明の発疹性疾患

 

1

 

 

 

 

 

 

1

 

[ウイルス分離状況] 1.11 〜 1.14 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

28

 

 

 

 

1

 

 

 

1

新学期が始まるとともに、FluAソ連型が再び流行の気配があります。ディレクティジェンFluAで陽性になっています。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫先生)